株式会社オープンアップネクストエンジニアは、2026年6月12日、「第11回 電子デバイスサミット」を開催しました。
本サミットは、半導体・電子デバイス業界の第一線で活躍する有識者を招き、世界の半導体市場の最新動向、日本の産業政策、AI時代における技術革新などについて知見を共有するイベントです。

前身となる半導体デバイスメーカー情報交換会から数えると31回目を迎える本サミットには、多くの企業関係者・技術者が参加し、半導体産業の未来について活発な議論が行われました。
サミットの冒頭では、当社代表取締役(開催当時)の永來真一が開会挨拶を行いました。2026年4月に「オープンアップネクストエンジニア」へ社名変更したことに触れ、「ものづくりの現場に真摯に向き合い、お客様と業界の発展に寄与する姿勢はこれからも変わらない」と述べ、半導体産業の発展を支えるエンジニアリング企業として、今後も価値提供を続けていく考えを示しました。
半導体業界を代表する専門家による講演
今回のサミットでは、半導体市場分析・産業政策・市場予測など、それぞれの専門領域を代表する有識者が登壇しました。
- 南川 明 氏 OMDIA(インフォーマインテリジェンス合同会社) シニアコンサルティングディレクター
- 大山 聡 氏 グロスバーグ合同会社 代表
- 和田木 哲哉 氏 アナリスト
- 泉谷 渉 氏 産業タイムズ社 取締役会長
最初に登壇したOMDIAシニアコンサルティングディレクターの南川明氏は、「AI投資が半導体産業を大きく変えている」をテーマに講演。AI向けデータセンターへの投資の急拡大が半導体需要の構造そのものを変えつつあると指摘しました。かつては幅広い用途に分散していた半導体需要が、現在はAIサーバー向けの最先端ロジック・メモリへと集中しており、この傾向は中長期にわたって続くとの見方を示しました。
グロスバーグ合同会社 代表の大山聡氏は、「世界市場の拡大と、日本の現在地」をテーマに半導体市場全体の好調さと日本の立ち位置を切り分けて説明。2025年の世界半導体市場はロジックとメモリーで全体の約7割を占めており、この2分野に強みを持たない日本にとって、国内生産は約6兆円弱・世界シェア5%前後にとどまる見通しだ、と解説しました。
産業タイムズ社 取締役会長の泉谷渉氏は、「『市場150兆円超え』は、始まりにすぎない」というテーマで講演。2025年の世界半導体市場が150兆円を超えたという数字を提示しながらも、 現在の成長をけん引しているのはデータセンター向けAIチップに限られており、「スマートフォン・PC・自動車といった身近なデバイスへのAI搭載はこれからだ」と指摘。 さらに今後、「フィジカルAI」の時代が到来すれば、処理すべきデータ量は現在の生成AIの比ではなくなり、「半導体・AI市場の成長は少なくとも10年単位で続く」との見方を示しました。また、「シリコン列島ニッポン」というビジョンを示す中で、熊本・四日市・北上・千歳・長崎・長野といった地域での大型投資の状況をあわせて紹介しました。
日本の半導体産業を支えるエンジニアへの期待
講演全体では、共通して次のようなポイントが示されました。
- AIによる半導体需要の拡大
- 日本国内への大型投資の状況
- 日本の半導体製造装置・材料分野の競争力の高さ
- 半導体産業を支えるエンジニアの不足
半導体産業の発展には、設計・研究開発だけではなく、「フィールドサービスエンジニア」「生産技術エンジニア」「品質保証エンジニア」「制御・ソフトウェアエンジニア」など多様なエンジニアの存在が不可欠です。
(株)オープンアップネクストエンジニアは、ものづくりの現場を支えるエンジニアの育成・キャリア支援を通じ、日本の製造業および半導体産業の持続的な発展に貢献してまいります。